ジャッキー・コーガン

ジャッキー・コーガン

監督:アンドリュー・ドミニク
主演:ブラッド・ピット(ジャッキー・コーガン)
2012・アメリカ

つかみどころがないけど魅力が無いわけでもなく、不思議な作品という第一印象でしたが・・・


ちょっとひっかかっていたのが、劇中、全編にわたって流れてくるオバマの演説や金融がらみの放送音声。
これは何かと思ってネットを見て回ると、なるほどサブプライム問題などの金融問題を、やらせの賭場荒らしで比喩しているとのこと。欠けたピースがぴたりとハマって感謝です。

町山智浩さんによる『ジャッキー・コーガン』ちょっとだけ解説

できの悪いチンピラたちが浮き沈み。弱肉強食の世界で次々に死んで行きます。これもまたアメリカ社会の比喩なんだろうと思うと根深い。殺らなきゃ殺られる二択を常に迫られてしまうのも、事実の如何んに関わらずどう思われているかが重視されるところも、ビジネスに内在する野蛮さを表しているようでズシリときます。

派手なシーンは賭場の胴元が撃たれるシーンくらいですが、不安定な映像が臨場感を高めています。
主役がはっきりしないところも、絶妙なバランスといえば言えなくもない。全て計算ずくで作られていると考えると、なかなか知的な作品と言えるのかも。